治験体験談

お金・仕事

こんにちは、とぅぶけです。


今回は、気になっている人も多いのではないかと思う「治験」について、実際に参加してきたので書いていこうと思います。

本記事について
  • 治験についての簡単な説明
  • 治験への参加から終わりまでの流れや感想
  • 治験に興味がある方や参加に不安がある方へ向けた内容

はじめに

皆さんは、病気やケガをしたことがありますでしょうか?
私も含め、ほとんどの人はその経験があると思います。
そんな時に欠かせないのが「くすり」。
実は、病院や薬局で目にするようになるまでに、約10〜20年もかかっているのです。

また、病気の中で「くすり」を含む治療法が確立されているものは、全体の30%にすぎないと言われており、今後も開発が求められます。

治験とは?

「くすり」が世に出るには「1.くすりのもとを発見」→「2.有効性や安全性の確認」→「3.審査」を経て国(厚生労働省)に正式に認められる必要があります。
その認められるために行う臨床試験のことを「治験」と言います。

※臨床試験…「くすりのもと」から選ばれた「くすりの候補」を人に対しての効き目や安全性について調べること

治験参加〜終わりまで

治験については、その言葉と「治験?…くすりの開発のために実験台になることだよね?」くらいの認識である私が実際にどのような流れで参加したのかを書いていきます。

※あくまで私が体験した内容です、治験によっては内容が異なる場合がありますため参考程度にご覧ください。

申し込み

治験について興味があったため、ネットで検索して4つのサイトに登録しました。
その中で、治験情報が多く載っていた下記のサイトから申し込むことに決めました。

↓治験ボランティア・臨床試験モニター募集ならメディカルベースメント↓

上記サイトで自分の条件に合う治験内容を探し、「申し込むボタン」をポチっ。
必要情報などを記入し送信後、確認メールが届きました。
しばらくすると電話があり、希望治験の確認と初回問診を行いました。

問診で問題が無ければ、該当治験の健康診断のお知らせがメールで届きます。
注意事項を守り、健康診断当日までしばらく待つことに。

健康診断当日

指定された病院へ健康診断を受けに行きました。
身長体重や採血など、ごく普通の項目しかなく、特殊な項目はありませんでした。

あとは、今回の治験について説明がありました。
説明を聞いた上で、参加に同意するかしないかを選べます。
参加は強制ではなく、この時点で辞退もできるので安心してください。

そして「健診協力費」をいただき終わり。
当日、電話で連絡がありました。

その結果、「再検査…」となりました。

再検査当日

同じ病院へ再検査を受けに行きました。
採血だけでしたので、すぐに終わりました。
再検査費」をいただき帰路へ。

再検査結果報告

後日、電話で連絡がありました。
残念ながら不合格でした。

こうして、1回目の治験申し込みについては残念な結果に終わってしまいましたが、他に紹介してもらえることになったので2回目の申し込みへ続きます。

2回目の申し込み

流れについては、1回目の申し込みと同様です。
健康診断の結果報告のところからお話しします。

今回はメールで健康診断の結果が届きました。
その結果、「無事に合格!」となりました。
ただし、この時点ではまだ正式メンバーとしての参加かどうかはわかりません。

とりあえず、募集要項にあった期間の初日に入所する病院へ。

病院生活

今回の治験について

まずは、今回受けることになった治験について簡単に説明します。

治験内容
  • 入所期間が2期ある(第1期:○月○日〜○月○日、第2期:○月○日〜○月○日)
  • 通所は無し
  • 市販薬との同等性試験(ジェネリック医薬品)
  • 留置針での採血あり

入所期間は「第1期と第2期」あり、それぞれ同じ日数で内容もほぼ同じです。
通所とは、入院期間以外に指定された日に病院へ行くこと。
市販薬との同等性試験とは、すでに販売されている医薬品の特許が切れ、その医薬品と同成分で他の製薬会社が創ったくすりについて大丈夫かを試すもの。
留置針での採血は、プラスチックの針を血管に挿れたままにして、何度も針を挿れることなく採血を簡単に行う方法。

以上、簡単に説明したものなので、詳しいことを知りたい方はいろいろ調べてみてください。

入所日

事前に説明されていましたが、この日に集められるメンバーは実際に投薬されるメンバーとは別に予備メンバーもいるため、定員より多めに集合されられます。
なので、内訳は(1.投薬予定メンバー+2.予備メンバー)となります。
これは定員割れを防ぐためです。

実際に「くすり」が投薬される日まで、とりあえず上記のメンバー全員入院開始です。

※第1期は上記ですが、第2期は第1期で投薬されたメンバーのみが全員引き続き参加する流れです。

投薬日

ついに「くすり」を飲む日がやってきました。
この日までに、もし「1.投薬予定メンバー」の中で問題があった人がいた場合、そのメンバーは「2.予備メンバー」の中の誰かとメンバーチェンジとなります。

そして、「1.投薬予定メンバー」で問題が無かった人たちは正式に投薬されるメンバーとなります。
「2.予備メンバー」はこの日で終了で、この日までの「負担軽減費」を受け取れます。

※こちらも、第1期は上記ですが、第2期は第1期で投薬されたメンバーのみが全員引き続き参加する流れです。

投薬前

飲める水の量などの制限がかかり、留置針の準備が始まります。
「くすり」を服用するよりも留置針の方が緊張しましたw
目視での長さですが、3〜5cmほどのプラスチック製の針を手首近くの血管に挿れたままにしておく状態です。(常に何か入ってるな…という感覚はあります)
刺される時は、いつもの金属の針よりも少しだけ痛かったかな?、という印象です。

また、投薬後はベッド上で過ごすことが必須のため、時間を潰すための本の準備などをしました。
この時、持参したパソコンは使えません。

投薬

一人一人名前が呼ばれ、自分の番が…「ゴクリっ(くすりを飲んだ音)」。
今回は第1期、第2期でそれぞれ1度、合計2回服用しました。

投薬後

ベッドの角度を指定され、座った姿勢を確保し怒涛の採血祭りの開催です。
間隔を空けながら採血されますが、留置針のため針の出し入れはなく楽に血が抜かれます♪
投薬後1時間はトイレにも行けないので、事前にしておくように。

最後の採血が終わった後、留置針は抜かれて終わり。

投薬日以外の日

自由な時間が多いため、読書やゲームやDVD、持参したパソコンでネットサーフィンや勉強をしている人が多かったように思えます。
本、ゲームとDVDは病院から借りることができたので、何も持っていない方も安心してください。

退所日

検尿や採血などはありましたが、午前中には退院することができました。
第2期の退所日で基本終わりですが、最後の採血で問題がある場合は、後日再検査の連絡があります。
その場合は、再検査を行い経過を見るようです。

あと、各退所日に「負担軽減費」の一部を分割で受け取り、残りを退所日以降の所定の日に銀行振込される形でした。

全体を通して

「早寝早起き」「ほぼ朝昼夕ご飯は出る」「シャワーも毎晩浴びることができる」ので、強制的に健康的な生活を送れることができました。
ただ採血の回数は多かったですね。
ちなみにですが、修学旅行な感じも少し味わえましたw

退所後

久しぶりの外の世界はとても清々しかったです。
退所日の採血で問題があれば連絡はありますが、残りの「負担軽減費」の振込を待つのみ。
これにて、今回の治験は終わり。

以上が今回の治験の一部始終となります。

感想

初めて治験を受け、治験というものを知ることができ、貴重な経験をさせてもらえたなと感じています。
今回の治験については、怖いなぁと思うことは無く、「くすり」の開発の一翼を担えたらとの思いで治験ボランティアという形で参加しました。

治験の種類によりますが、誰でもができることではないため、もし興味がある人や社会貢献したいなと思っている人がいれば、1度病院に連絡してみても良いかもしれません。

ただし、参加する場合はよく考え、自己責任でお願いします。

この記事を読んで少しでも多くの人に、治験について広まってくれると幸いです。

さいごに

今回私がお世話になった「医療法人相生会」のホームページを掲載いたします。

医療法人相生会について

↓医療法人相生会↓

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